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子どもの肥満は大人にも関係する!?

2019年6月13日

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この記事を読むのに必要な時間は約 3 分です。

子どもの頃太っていても、成長していくと部活などで痩せていくだろう。そう思っていませんか?

幼少期と思春期の体重の関係性を分析

 

メタボや糖尿病に代表される「生活習慣病」

ひと昔前は「成人病」と言われていましたが、最近は子どもにも同様の疾患が起こることが指摘されています。

今回は、子どもの頃から肥満だった子が、成長してからどのようになったかを調査した研究をご紹介いたします。

 

 

0〜18歳までの51505人のデータを解析

ドイツに住む0〜18歳の51505人を対象に、BMI(肥満指数)の変化を、前向き・後ろ向きでデータ解析を行いました。

そのうち34196人は、BMIの年間増減変動も調べています。

 

 

◆幼児期に肥満だと、思春期も肥満になりやすい結果に

ここでは、現在、思春期の方が幼児期の頃にどのような体型だったかを分析した結果をみてみましょう。

体重別に低体重・正常体重・過体重・肥満にグループ分けして、それぞれの幼児期の頃の肥満の割合を調べてみました。
その結果、現在、思春期で正常体重の人は、その大部分が幼児期の頃も正常体重だったとの結果でした。

 

しかしそれとは反対に、現在肥満になっている人の53%が、5歳の頃から肥満傾向になり、さらに年齢とともにBMIが増加していくことが示されました。

 

つまり、思春期の時点で太っていなかった場合、幼児期も太っていない事が多く、反対に思春期の時点で肥満の場合は、すでに幼児期から肥満である場合が多かったということが示唆されています。

 

 

◆3歳以降の肥満は思春期の肥満の確率が急上昇

次に、生まれた時から、思春期まで体重がどう変化したかを追った場合で調査を行った結果をみてみましょう。

その結果、2歳以下で肥満だった幼児の約半数は思春期に正常な体重に戻っていたのに対して、3歳以降も肥満だった90%の幼児が、思春期に肥満傾向にあるという結果でした。

ちなみに、幼児期にやせている子供は、思春期に肥満になる可能性は極めて低いことも分かっています。

以上のことから、肥満の改善はより早期から取り組むことが重要であると、今回の研究結果からも示されています。

「三つ子の魂100まで」という言葉がありますが、体型も幼児期に太っているかどうかが、成長してからも影響している可能性があります。

何事も、早く始めるに越したことはないということですね。

参考文献:Acceleration of BMI in Early Childhood and Risk of Sustained Obesity.
[PMID:30281992]