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【睡眠コラム】睡眠不足になると太る?

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毎日毎日、仕事に家事に育児に、めちゃくちゃ忙しくて体は動いているのに最近太ってきた…

もしかしたら、それは睡眠が原因かもしれません。

8000人に行なった研究

 

 

韓国における研究では、20〜65歳の合計8,717人の成人における、BMI25以上の割合、ウエスト径による腹部肥満(男性 90 cm以上, 女性 85 cm以上)と睡眠時間の関係を調べました。

結果は、睡眠時間と肥満傾向では、睡眠時間と肥満傾向の逆関係(睡眠時間が短くなると太る)を示し、特に若い男性が有意な結果を示したとしています。

この研究のほかにも、睡眠時間と健康関連リスクに関する研究は多くされており、その多くはU字曲線を描くと言われています。つまり、睡眠時間が短くても長くても、死亡リスクを含めた健康リスクが高まるという結果が多く報告されています。

なぜ、睡眠不足になると太るか

 

 

Christopher A. Mageeらによれば、睡眠不足が肥満を引き起こす要因として、

①神経内分泌および代謝の変化

②覚醒時の行動などの影響

この2点を挙げています。

①に関しては、Spiegel Kらの研究では1週間程度の間に睡眠不足だと、交感神経が過剰に働いたり、食欲を抑える機能のあるレプチンというホルモンの低下に加え、食欲増加作用のあるグレリンというホルモンが増加が起こるとしています。

これらのホルモン変化によりエネルギー摂取の増加に加え、エネルギー消費の低下が起こり体重の増加に至る可能性があります。

 

②に関してChristopher A. Mageeらの研究では、睡眠不足が慢性化することで「食べ過ぎと運動をしない」生活パターンを取りやすいとされています。

それは、睡眠時間が短くなることによって以下の悪循環が引き起こされるというものです。

 

Examining the pathways linking chronic sleep restriction to obesity. Journal of Obesityより著者作成

 

まとめると、1週間程度の睡眠でも食生活に影響があり、それが続くことで肥満につながる悪循環に陥ることが予測されます。

 

悪循環を断ち切るには良好な睡眠が必要

 

 

以上の事から言えることは、どうしても高カロリーな食事がやめられない、なかなか動く気になれないといった方は、決して意思が弱いのではなく「睡眠不足がそうさせている」可能性があるということです。

1食1食を見直す・どんな運動がいいか調べるといったことも大事ですが、実は睡眠不足を見直すことが、体型維持の近道かもしれません。

 

 

 

参考文献

Park SE:The association between sleep duration and general and abdominal obesity in Koreans: data from the Korean National Health and Nutrition Examination Survey, 2001 and 2005.

Magee CA : Examining the pathways linking chronic sleep restriction to obesity. Journal of Obesity : 8, 2010, Article ID 821710.

Spiegel K: Sleep curtailment in healthy young men is associated with decreased leptin levels, elevated ghrelin levels, and increased hunger and appetite. Ann Intern Med 141 : 846―850, 2004